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SHOGUNに栄光 [音楽]

日本のポピュラー音楽の中で、これまでに私が最ものめり込んだミュージシャンはSHOGUN(ショーグン)だと思います。SHOGUNはフリーのミュージシャンの集合体で、いわば「和製TOTO」のようなグループですが、特にギター&ボーカルの芳野藤丸はよく知られた存在だと思います。藤丸は作曲家としても幅広く活躍しており、池中玄太80キロのテーマ曲であった「風に抱かれて」や岩崎良美の「赤と黒」「涼風」、沢田知加子「会いたい」など、数多くの名曲を残しています。

さて、私とSHOGUNの出会いのきっかけは、松田優作の「探偵物語」。音楽の担当がSHOGUNだったのです。オープニング・テーマの ”Bad City” は、ウエストコースト系のロックを彷彿させる、洗練された8ビートの楽曲でありながら、この番組の持つコミカルな雰囲気がよく出ているし、エンディング・テーマの ”Lonely Man” は都会的な哀愁を感じさせる。
音楽はカッコいいし、番組のイメージともピッタリあっているというわけで、番組開始当初からSHOGUNに注目していたところ、当時関西でやっていた音楽番組(ヤング・ミュージックだったかヤング・スタジオだったか、とにかくそんな感じの番組)にSHOGUNが出演していたのを見つけました。演奏曲は ”Lonely Man” と ”Margarita”。この ”Margarita” がこれまたえらくカッコよくて、これは「すぐにレコードを買わねば」と思い、最初に買ったのが、探偵物語のサントラであり、かつSHOGUNの2枚目のアルバムである、”Rotation”。

ジャケットも洒落てるでしょ?1曲目の”As Easy As You Make It”を聴いた瞬間に、「買ってよかった~」と涙したものでした。次に、1枚目のアルバム”SHOGUN”を購入。満を持して、コンサートに行く運びになりました。80年の7月ですから、高1の夏です。


場所は京都府立勤労会館。それほど多くない観客を前に、キーボード・大谷和夫が、「SHOGUNのコンサートは、足を思いっきり広げて、一人で3席ぐらい占領するつもりで見てください」と述べ、閑散とした会場が珍しくない状況であることに安心(?)する中、先の ”As Easy As You Make It” で幕を開けました。芳野藤丸はオベーションのソリッド・モデルである「ディーコン」を弾き、もう一人のギター&ボーカルのCasey Rankin(ケーシー・ランキン)は同じくオベーションのアコギを使用していました。アルバムのSpecial Thanks の中にもオベーションが登場するので、おそらくオベーションとは、何らかの契約があったのでしょう、私の頭では既に「SHOGUNのギター=オベーション」という図式が成り立っていたため、「よしよし」と納得。
アンコールでは、みな席を離れてステージの前に詰め寄る盛り上がりぶり。最後にはCasey Rankinがそのコンサートで使用していたピックを客に向かって投げました。・・・すると私の目の前に。フェンダーのおにぎり型ピックのThinで、2つの角が割れていました。

コンサート会場でゲットしたメンバーの直筆サイン入り色紙。

その後、コンサートの直後に発売された、3枚目のアルバム”You’re The One”を購入。コンサートの時にも、この中からタイトル曲等を披露していましたが、録音中にハービー・メイスンがスタジオに遊びに来たことを得意げに(?)紹介していました。

SHOGUNのコンサートは、その年の12月にも行きました。

今度は大阪の毎日ホールで、満席でした。その時の藤丸のギターはレスポール。なお、ドラムスの山木秀夫が抜け、他のドラマーに代わっていました(名前は忘れてしまった)。この時は音響のせいか、聞きづらかった印象ばかりが残っており、流石に最初に行った時ほどの興奮はなかったですね。程なくSHOGUNは活動を停止したため、このコンサートが私のSHOGUN没頭時期の一つの区切りとなったと思います。でもSHOGUNへの憧れの気持ちは変わらず持ち続けてきたと思います・・・SHOGUNに栄光。

最後に私のギターの中で、SHOGUNに関係する、オベーション3本とレスポールをご紹介。

まずはオベーションのソリッド・モデル2本。オベーションのソリッド・ギターは、70年代から80年代前半までしか作られていないので(あまり人気が出なかったようです)、タマ数が少なく、私も地道に探していました。
写真左が、オベーション・ディーコン(Ovation Deacon)。私のブログの左上の写真にあるギターでもあります。奇抜なデザインのギターですが、実は座って弾いた時に一番楽なように設計されているとのこと。3年ほど前にやっとお茶の水で見つけました。右がヴァイパー(Viper)。こちらは池袋のイシバシにて6年ほど前にゲット。
     

次の写真左はギブソン・レスポール/スタンダード(Gibson Les Paul / Standard)。フェンダー・ストラトと双璧の、ソリッドの代表的なモデルですね。これは91年のモデル。写真右のエレガットは、ヘッドのロゴはオベーションなのですが、サウンドホールの中にはCelebrityの表示があり韓国製です。
     

それではまた!


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コメント 8

にいたん

お~SHOGUN!!

よくコンサートチケットの半券なんか持ってますね~。
すごい(@v@)

ギターのコレクションも、「こんなの持ってるんだ~」って関心しきり。

どうやってすべてのものを整理しているのですか?
by にいたん (2006-04-27 11:43) 

ふみちゃん

チケットの半券とピックは写真アルバムに貼ってあり(当時はそれほど嬉しかった)、剥がすとおそらく裏面がボロボロになるのだと思います。

ギターのうち、下段の2本は、恥ずかしながらにいたんの前で弾いたことがあります。コレクションする前にもっと腕を磨かねば・・・素人はイカンです。

ということで、わが家はグチャグチャです。
by ふみちゃん (2006-04-27 21:29) 

にいたん

亀レスでスイマセン。

そう言われてみれば、ピックの背景が(^-^)

ちなみにボクのiPodには、探偵物語サントラCDが入っています。
フロント楽器が右から、リズム楽器が左から聴こえて来るという、
ビートルズの前期によくある「擬似ステレオ」録音です(苦笑)。
by にいたん (2006-05-15 20:31) 

ふみちゃん

アルバムに入れて、後生大事にとってありました。
サントラCDというのは、いわゆるサントラですよね。
しかし、そんなにシンプルな録音とは!オドロキです。
by ふみちゃん (2006-05-15 22:22) 

ふくたろう

懐かしいですねー
私は岩崎良美関連でメンバーの名前を知り、SHOGUNにたどり着きました。
今聴いてもセンスいいですよねえ。
by ふくたろう (2006-05-23 23:12) 

ふみちゃん

ふくたろうさん
コメントどうもありがとうございました。

>今聴いてもセンスいいですよねえ。

本当に、そう思います。もしかしたら、10年早かったのかも。
もっともっと売れていい人達だと思うのですが、ファン心理としてはこれぐらいでよかった・・・なんて思います。間近でステージを見られましたので。
by ふみちゃん (2006-05-25 01:09) 

NOBU

オベーションのギター久々に見ました。
機会があれば細部まで写真でアップしてもらえると嬉しいですね。
ボディーはマホガニーですか? どんな音がするんでしょうね。
by NOBU (2006-07-23 18:23) 

ふみちゃん

NOBUさん、コメント&NICEどうもありがとうございました。
ディーコンの方は、ボディー、ネックともにマホガニーですね。VIPERはボディーはマホガニーだと思いますが、ネックはちょっと自信ないです。
音については、ディーコンは、プリアンプスイッチのオン・オフで、ハムバッキング系の音とシングル系の音が出せます。VIPERの方は、シングル系の音ですね。
by ふみちゃん (2006-07-23 19:54) 

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