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「祭ばやし」が聞こえた [交遊抄]

昨日、大学時代のサークル仲間と酒を酌み交わしました。中学・高校の後輩でもあるHくんが、ハンガリーから一時帰国しているとのことで、久しぶりの飲み会でした。
場所は渋谷の「魚蔵居(うおくらい)」。ここは、かつては「祭ばやし」というお店でしたが、何年か前にこの店名に変わりました。

大学時代、私の所属していた音楽サークルでは、毎週土曜日の午後2時から「部会」を行っていたわけですが、これが終わるとキャンパス近くの喫茶店で夕方までウダウダ過ごし、酒を飲むのにふさわしい時間になるのを待っていました。気の早いメンバーは5時を過ぎた頃から、「そろそろ行くか」といって、渋谷に向かいました。目指すは「祭ばやし」。

夜が更けるとともに段々と飲み会参加人数も増殖し、気がつくと貸しきり状態になることもありました。比較的こじんまりとしたお店で、いつも入れるとは限らなかったので、先発隊の一人が、駅の伝言板に行き先を表示していました。当時は携帯もありませんでしたからね。

私が学生だった80年代は、チューハイブームでした。「祭ばやし」も当時は色々なチューハイがメニューにあったのですが、そのネーミングが面白かった。「ゴジラ」が普通の炭酸割り、「モスラ」がレモンハイ、「キングギドラ」がライムハイだったかな。食べ物では、祭ギョーザ(しその葉で包んだ揚げギョーザ)、チンチン炒め(赤ウインナー炒め。何というネーミングでしょうか)あたりが懐かしい。目玉焼きとか、メニューにないものも随分たのみました。

この飲み会は毎週繰り返されていましたが、卒業してからもNYに転勤になるまでは結構な頻度で行っていたので、くさい言い方をすれば、わが青春時代を過ごした、大切な場所であります。一人でもちょくちょく行ったし、自分の結婚式の3次会でぶらっと訪れた時には、店長から喜久酔(きくよい)という日本酒をお祝いに頂きました。

渋谷駅はガラッと変わってしまいましたが、「祭ばやし」は私が初めて訪れてから23年間を経た今でも、ほぼ変わらない姿で佇んでいます。ここ数年別のお店に移っていた店長も最近カムバックしたとのことで、元気な姿を拝見し嬉しく思いました。ちょっと小さく店長をご紹介。

なお、この祭ばやしは、「呑みづくし酒づくし」という漫画の中で、「祭茶屋」として紹介されています。

この漫画は、著名な日本酒評論家で、穂積隆信の実兄である、穂積忠彦さん(故人)がモデルとなっています。なお、「祭ばやし」のほかに、ここで紹介されている「あら井」という店は、東十条の「あら川」という店のことなのですが、私は今の場所に移る前、その「あら川」がテナントに入っているマンションに住んでいました。

それではまた!


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コメント 2

にいたん

学生時代、行きつけだったお店がまだ存在するって
羨ましいなぁ。

ボクが過ごした「飛行船」という喫茶店(夜は飲み屋になる)は、
もう随分前になくなりました。
激辛カレーで舌を鍛えたのも、この時期でした。

ただ、今でもおねぇちゃんと呼んでいた店員(家族で経営していた)は、
ご近所さんなので、しょっちゅうお会いしますが。


チンチン炒めは痛そうですね(^^;

とある居酒屋で、とあるメニュー(確か「胸騒ぎの腰つき」という名前)があり、
長いウインナーにウズラの茹で卵2コ、キャベツの千切りを白いドレッシングで、
きわめつけにクシャクシャにしたナプキンが添えてあるものがありました。
下ネタでゴメンナサイ(^人^;
by にいたん (2006-06-09 14:42) 

ふみちゃん

にいたんさん、コメントどうもありがとうございました。

>キャベツの千切りを白いドレッシングで

これが何を表しているのか、現物を見てみないとなんとも言えませんね。しかしいやらしい。にいたんが創作されたんじゃないですか?ムフフフ
by ふみちゃん (2006-06-09 22:33) 

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